当消防本部では6月15日、伊予消防署及び港南中学校プールにおいて、第28回組合救助選考会を開催しました。この選考会は、7月23日に香川県消防学校で開催される第50回四国地区救助指導会の選手選考として実施したものです。当日は梅雨空の下での開催となりましたが、選手は雨にも負けず、一人ひとりが日頃の訓練の成果を存分に発揮していました。

引揚救助の代表チーム	溺者搬送の代表チーム

　台風や大雨などの災害時には、各市町の防災行政無線やテレビなどにより避難情報が発令されていますが、昨年から警戒レベル4が避難指示に一本化されています。「避難指示」は、被害の危険が切迫したときに発令されるもので、人的被害の危険性が非常に高い場合に発令されますので、直ちに安全な場所へ避難する必要があります。しかし、「避難場所・避難所」に多くの人が集中すると、密閉・密集・密接の状態となります。そこで、従来の避難場所以外にも、「在宅垂直避難」、「親戚・知人宅」、「ホテル、旅館」など状況に応じた避難先を想定することが必要となりますので、日頃から地域のハザードマップを活用し自宅周辺の安全を確認しておきましょう。

　これから出水期を迎えるにあたり、ご近所の方や自主防災会などで危険箇所や避難場所を確認するとともに、一人暮らし高齢者の避難方法についても地域の消防団の方々と検討しておきましょう。

　また、愛媛県避難支援アプリ「ひめシェルター」や「愛媛県防災メール」なども活用し、災害が起こる前に、防災準備をしておきましょう。

管内で電動アシスト付き自転車のバッテリーから出火する火災が発生しました。そこで、出火原因と考えられるリチウムイオンバッテリーを収去し、製造メーカー、独立行政法人製品評価技術基盤機構（NITE）四国支所及び警察と合同で鑑識見分を実施しました。

焼損したバッテリーと、製造メーカーから提供を受けた未使用バッテリーを同時に分解しながら、通電状況を調べたり、Ｘ線透過画像や構造図面と比較しながら鑑識見分を進めました。

管内各署所の職員へ、火災調査技術向上を目的に参加を募集したところ、多数の希望があり、大変有意義な鑑識見分となりました。今後も多種多様化する火災原因の究明に努め、類似火災の防止を図りたいと考えています。