お知らせ

化学消防自動車を更新しました

投稿日:2016年3月10日

 

 平成6年から運用してきた化学消防自動車に替わり、消防力の充実強化を図るために最新の化学消防自動車を配備しました。
この化学消防自動車は危険物火災のみならず、建物火災においても第一線で対応できるように製作された車両で、圧縮空気泡消火装置(CAFS)、三連梯子、照明装置などを装備しています。
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA
 2  車体上部には、三連梯子や照明装置、ポータブル放水銃、収納ボックスが装備されています。
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA  最新のポンプモニターにより、ポンプの運用状況を把握でき、圧縮空気泡消火装置(CAFS)の各種設定等が可能となっています。
また、化学消火泡薬剤の混合についてもポンププロポーショナー方式により安定した混合比率が得られます。
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA  キャビン内には、空気呼吸器をはじめとし、安全に寄与するため、次の装備を搭載しています。

・各種集中操作盤
・ナビゲーションシステム
・バックモニター
・ドライブレコーダーなど

 OLYMPUS DIGITAL CAMERA  車体の両側面及び後面は、各種資機材を積載できるようにシャッター式の収納部となっています。
 ※火災が発生した際、水を使用した消火方法の他に泡を使用した消火方法があります。その泡消火を実施するために必要な車両が、CAFS付消防自動車でありCAFS泡放水は、窒息効果を高めることにより消火効率が上がり、燃焼物への付着性及び浸透性が高く「水損防止」と「再燃防止」に有効です。
泡を使用することでホースの重量が大幅に軽減され、消防隊員の負担が軽減されます。また、水よりも少ない放水量で水と同等の消火効力を有しています。さらに、使用する泡消火薬剤は天然油脂石鹸が主成分なので、環境への影響も極めて少なくなっています。
しかし、CAFS泡放水も万能ではなく、火災の最盛期においては消火効果が低くなり、危険物火災や禁水性物質の火災には使用できないなどの注意点もあります。
様々な火災現場に応じて、効率的に消火活動ができるように、消防署では日々訓練を実施しています。