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暖房器具の火災に注意しましょう!

投稿日:2022年11月18日

暖房器具は、冬季限定で使用する器具ですが、令和2年中に全国で発生した住宅火災の発火源別死者数を見てみると、住宅火災による死者899人中、ストーブによる火災の死者は84人と、全体の9.3%を占めています。節電が叫ばれている昨今、エアコンの使用を控え、ストーブを使用するご家庭も増えてきているのではないでしょうか。また、ストーブによる火災の死者84人中、電気ストーブによる死者37人に対し、石油ストーブ36人、ガスストーブ4人、その他7人となっており、意外にも電気ストーブによる死者が最も多いという結果が出ています。皆さんは、電気ストーブは火を使わないから安全だと思っていませんか?
住宅火災の発火源別死者数

【暖房器具火災を防ぐために】                                
(1)暖房器具全般
布団などが接触し火災になる事案が多く発生しています。特に就寝中の火災では、発見が遅れ非常に危険です。
・就寝前には必ずスイッチを切りましょう。
・カーテンなどの燃えやすい物の近くで使わないようにしましょう。
・物が落下するおそれのある場所で使わないようにしましょう。
・ストーブの周囲に可燃物を置かないようにしましょう。
・スプレー缶などは、熱によって破裂や爆発の危険があるため、近くに置かないようにしましょう。
・暖房器具の上に洗濯物を干さないようにしましょう。
(2)石油ストーブ・ファンヒーター
給油時にキャップが緩んでいたことなどにより、こぼれた灯油に引火した事案が多く発生しています。また、間違ってガソリンを入れてしまい火災になった事案も発生しています。
・給油するときは、必ず火を消しましょう。
・灯油カートリッジタンクの蓋が確実に閉まっているか確認しましょう。
・農機具などに使用するガソリンを保管しているご家庭は、ガソリンと灯油を一緒に保管しないようにしましょう。

消防庁から発表される消防白書によると、毎年、火災による死者の約4割は、逃げ遅れて煙を多量に吸い込むことなどによる一酸化炭素中毒です。火災の発見には、住宅用火災警報器が大変有効ですので、設置していないご家庭は早急に設置しましょう。また、設置しているご家庭も、定期的に点検し、10年経ったら交換するようにしましょう。
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