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「たばこ」が原因による火災が増えています

投稿日:2019年9月9日

平成30年全国における火災の原因は、「たばこ」が第1位で3,414件(37,981件中)でした。

また、たばこが原因の火災は、毎年上位にランクされています。

【たばこ火災の特徴】

たばこ火災の大きな特徴として、「無炎燃焼」があります。

無炎燃焼とは、言葉どおり炎を伴わずに燃えている状態のことで、長い時間にわたっていぶすように燃え続けますので、燃えていることに気付きにくい傾向があります。また、密閉された空間では、人体に有毒な一酸化炭素を発生させることもあります。

たばこの火種が布団、畳等に落下したことにより無炎燃焼が発生すると、徐々に燃え広がって、より燃えやすいものに触れた時に一気に有炎となり、燃え上がることがあります。

   
布団の無炎燃焼の形跡  畳の無炎燃焼の形跡

【たばこが原因の火災を防ぐために】

たばこによる火災は、消したことを確認せず、あるいは火が着いたまま捨てたりしたために発生していることが多く、これは喫煙者が気をつければ防ぐことができます。

また、自分に喫煙の習慣がなくても、ご家族にたばこを吸われる方がおりましたら、住宅防火のために日頃から気を配り、家族として注意喚起するなど、ご家庭で防火対策を考えましょう。

・たばこのポイ捨てをしない!

屋外で、何気なく捨てたたばこの火が紙屑や枯草などに燃え移り、周囲の建物を巻き込む大火災となる可能性もあります。

たばこのポイ捨ては絶対にしないでください。

・灰皿を使用し、吸殻は確実に消しましょう!

掃除の手間を惜しんで吸殻が溜まりがちになる灰皿。消しきれなかったたばこの火が溜まった吸殻に燃え移り、火災を引き起こすこともあります。

吸殻が灰皿に溜まらないように頻繁に掃除することを心掛け、捨てる時には水を掛けて完全に火が消えていることを確認してから捨てましょう。

灰皿にはあらかじめ水を張っておくと良いでしょう。

・寝たばこをしない!

飲酒後などに喫煙しながら寝入ってしまったため、火災の発生に気付けず、逃げ遅れるケースも発生しています。また、一酸化炭素中毒の危険も考えられます。

寝たばこは大変危険な行為です。絶対にやめましょう。

平成30年中における火災状況