消防豆知識

消防士は一つの階級

投稿日:2013年2月11日

ときどき新聞等で消防士という言葉が、あたかも消防職員を総称するような表現で用いられています。本来、消防士とは消防職員の階級を表すものです。

階級とは、消火活動や救助活動など、いわゆる部隊行動をとるときに、それを指揮統制するうえで必要となります。

現在の消防職員の階級は、自治省消防庁が昭和37年に定めた「消防吏員の階級準則」に従って、各市町村ごとに規則で定められていますが、その後、昭和43年に準則の一部が改正され、現在は10階級となっています。

そしてこの階級を表すものが階級章です。

 

階級章

 
これは制服や執務服の胸などにつけられていますが、それ以外にも階級を知ることができるものとして、制服の袖に巻かれている蛇腹や、金色金属製の袖章および帽子の周章などがあります。

また、消防長(消防本部の長)の職にある者の階級は準則で消防司令長以上と決められており、消防職員数・管轄人口等によって同じ消防長でも階級が変わってきます。
伊予消防等事務組合の消防長の階級は、消防監が最高位となります。