お知らせ

高齢者のお餅による窒息事故に注意してください

投稿日:2017年12月28日

お餅による窒息事故の多くは12月と1月に発生しています。
伊予消防管内地域で平成28年中に窒息(誤嚥)が原因の救急要請件数は16件で、その内お餅をのどに詰まらせたものが1月に3件発生しております。
この救急要請3件の内1件の不搬送を除く患者の年齢は、89歳と79歳といずれも高齢者となっています。
お餅による事故を防ぐためには、下記の点に注意してください。
○お餅は食べやすいように小さく切ってください。
○お餅はしっかり噛んだあと、口の中の分が飲み込めてから次の食べ物を口の中に入れましょう。
○高齢者と食事する際は目を離さず適宜様子を見るようにしてください。

 

適切な対処の第一歩は、まず窒息に気がつくことです。苦しそう、顔色が悪い、声が出せない、息ができないなどがあれば窒息しているかもしれません。このような場合には”のどが詰まったの?“と尋ねます。声が出せず、うなずくようであればただちに気道異物への対処を行わなければなりません。
窒息のサイン

○救助者は傷病者の後ろにまわり、ウエスト付近に手を回します。一方の手でへその位置を確認し、もう一方の手で握りこぶしをつくって親指側を傷病者のへその上方でみぞおちより十分下方に当てます。
へそを確認した手で握りこぶしを握り、すばやく手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。
※腹部突き上げを実施した場合は、腹部の内臓をいためる可能性があるため、異物除去後は、救急隊にそのことを伝えるか、すみやかに医師の診察を受けさせてください。
119番通報する前に異物が取れた場合でも、医師の診察は必要です。
腹部突き上げ法

 

○立っている、または座っている傷病者では図のように、傷病者の後方から手のひらの基部(手掌基部)で左右の肩甲骨の中間あたりを力強くたたきます。

背部叩打法

「救急蘇生法の指針2015(市民用)」より引用

呼びかけに反応がない場合又は反応がなくなった場合は、ただちに心肺蘇生を開始してください。

心肺蘇生及びAEDの使用方法はこちらをご覧ください。
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